頭痛と肩こり
片頭痛
「片頭痛」とは、頭の片側、もしくは両側がズキンズキンと脈打つように痛みが出るタイプの頭痛です。吐き気などを伴うことも多く、光や音に対して過敏になることもあります。
寝込むことも多い頭痛ですが、片頭痛自体に命の危険はありません。男性よりも女性に多く、ストレスから解放された時や休日などに起きやすいとされています。片頭痛が起こる前には「閃輝暗点(せんきあんてん)」といって目の前がチカチカする症状が現れる人もいます。
緊張性頭痛
「緊張性頭痛」とは、頭の周りや、首や肩、背中の筋肉の緊張により血流が悪くなり痛みが出るタイプの頭痛です。
慢性的な頭痛の中で最も多いのがこの緊張性頭痛となります。緊張性頭痛の症状は、後頭部から頭全体が締め付けられるような痛みになります。
群発性頭痛
「群発性頭痛」とは、頻度は少ないものの男性に多く、一度なると耐え難い痛みが出やすいタイプの頭痛です。
群発性頭痛の症状は、片方の目がキリで刺されたようなズキズキとした鋭い痛みがあり、痛みが数時間続くこともあります。このような頭痛が1~2ヶ月続き、ある時を境にピタッと痛みが無くなることが特徴的です。
頭痛には鍼灸治療も効果的とされています。片頭痛や緊張性頭痛などの頭痛には効果的です。頭痛が起こる要因の首や肩の筋肉の緊張や慢性的な血流不足があります。日頃の強いストレスが原因となることもあります。
鍼灸で全身にあるツボを刺激することで体全体の緊張を緩め、血流を改善させることで頭痛が起こりにくい身体になる可能性が高まります。鍼灸で体を整えていくことで薬を飲む量が減り、頭痛が起こりにくくなった方もたくさんおられます。
頭痛でお悩みの方は、ご相談ください。
肩こりとは
「肩こり」とは首から肩、背中にかけての筋肉が緊張し、血行不良を起こすことでだるさや張り、疲労感や重さを感じる状態のことです。ひどい人だと痛みを伴うものまであります。
筋力の弱い女性に多く、不良姿勢やデスクワークなどの眼精疲労などにより起こりやすくなります。
日本人は欧米人に比べ筋力が弱いため肩こりになりやすいと言われています。
肩こりの治療には血流改善が不可欠です。
鍼灸治療も肩こりの改善には効果的なものになります。鍼灸で全身にあるツボを刺激することで肩や首周辺の筋肉を和らげ、血流を改善させることにより肩こりを改善していきます。同時に肩こりを悪化させやすい身体のゆがみや内臓の疲労感、精神的なストレスなどを取り除いていくことで再発の予防を助けます。
一般的な鍼灸施術のように、肩の筋肉に直接鍼をザクッと刺して、鍼の物理的刺激で筋肉をゆるめるようなことはしません。これでは局所マッサージ同様、すぐに元に戻ってしまいます。その他、頭痛や生理痛、胃腸症状、気うつ(ストレス)あるいは腰痛など、肩こりと関連している症状も同時進行で改善していきます。
不眠症(睡眠障害)とは
眠れないというのは本当につらいですよね。睡眠が足りないと身体の回復力が落ち、疲れが取れません。また睡眠不足で日中に眠くなり、仕事や運転に支障をきたすなど危険も伴います。
誰もが経験したことのある不眠ですが、慢性的になると注意が必要です。
1. 入眠障害
床に入ってもなかなか寝付けず、30分以上経っても寝付けない場合は入眠障害かもしれません。
精神的な不安や心配事を抱えている方に多い症状です。
2. 中途覚醒
就寝中に何度も目が覚める状態です。夜中に一度起きたら眠れなくなる場合も含みます。
高齢者に多い夜間頻尿でも起こります。
3. 早朝覚醒
朝早く目が覚めて、その後眠れなくなってしまうタイプです。
起床予定より2時間以上早いとこのタイプになります。高齢者に多いのが特徴です。
4. 熟眠障害
睡眠時間を十分に取ったのに、眠りが浅く寝た気がしないタイプです
東洋医学の考え方で、寝つきが悪い人(入眠障害)は胸に熱がこもって頭が覚醒状態にある、夢をよく見る人(中途覚醒)は血の巡りが悪く深い眠りができない、早く目覚める人(早朝覚醒)は気のめぐりが悪く長く眠れない、など様々なタイプがあります。
これらを念頭におきながら、内臓や経絡、気と血の流れを診て、全体的に治療を行います。
そして何より、自律神経の調整が必須になります。首や肩のこり、背中のこりが強いと覚醒作用のある交感神経が興奮し、反対にリラックス作用のある副交感神経の働きが低下するため、不眠を助長します。そしてほとんどの方が、肩こり・背中こり・冷え性・イライラ・気分の落ち込みなど、不眠以外の症状を持っていますので、他の症状も同時に改善する必要がります。
不眠症は、身体のサインだと考えてください。
身体の問題が、不眠という形で現れているのです。しっかりと、身体全体のバランスを調えることが大切です。薬に頼ることなく毎晩ぐっすり眠れ、毎日を快適に過ごせるように治療していきます。
慢性な不眠症でお悩みの方はじっくり改善する必要がありますので、お早めにご相談ください。
鍼灸適用疾患
WHO(世界保健機構)でも鍼灸の効果が認められています
WHO(世界保健機構)でも
鍼灸の効果が認められています
WHO(世界保健機構)が鍼灸治療で効果があると1996年に適応リストを発表しました。
鍼灸が世界に認められるに従い徐々に増えてくるものとおもいます。
WHOのリストに載ってない疾患でも鍼灸の効果は知られていますので、お気軽にご相談ください。
神経系疾患 | 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー |
運動器系疾患 | 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頸椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症 |
循環器系疾患 | 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ |
呼吸器系疾患 | 気管支炎・喘息・風邪および予防 |
消化器系疾患 | 胃腸病(胃炎・消化不良・胃下垂・胃酸過多・下痢・便秘)胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾 |
代謝内分泌系疾患 | バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血 |
生殖・泌尿器系疾患 | 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎・胃十二指腸潰瘍・痔疾 |
婦人科系疾患 | 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊 |
耳鼻咽喉科系疾患 | 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエール病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・扁桃炎 |
眼科系疾患 | 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい |
小児科疾患 | 小児神経症(夜泣き・疳の虫・夜驚・消化不良・偏食・食欲不振・不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善 |