髪が抜けるのはなぜ?
東洋医学で考える円形脱毛症
ある日ふと気づいた、円形に抜けた髪。
「どうし起きたのか分からない」
「このまま抜け毛が増えないか?」
そんな不安を感じる方も多いと思います。

円形脱毛症は突然現れることが多く、見た目の変化だけでなく、気持ちの面でも大きな影響を受けやすい症状です。一般的には、西洋医学ではストレスや自己免疫の影響が関係していると考えられていますが、はっきりとした原因が分からないことも少なくありません。
東洋医学ではこの円形脱毛症は別の考え方をします。

-髪は体の状態を映すもの-
東洋医学では、髪は単なる毛ではなく、
「体の内側の状態が現れる場所」と考えます。特に関係が深いのが「血」と「腎」です。血は、体に栄養を届ける役割を担っています。この血がしっかりと全身に巡ることで、頭皮や髪にも十分な栄養が行き届きます。
しかし、疲れやストレスや食生活、生活習慣の乱れなどが続くと、血が不足したり巡りが悪くなったりします。その結果、髪に必要な栄養が届きにくくなり、抜けやすくなると考えられています。また「腎」は、成長や回復力、生命力の土台となる働きを持っています。この腎の働きが弱くなると、髪の力そのものが低下し、脱毛しやすい状態になることがあります。
-ストレスと巡りの乱れ-
円形脱毛症のきっかけとしてよく挙げられるストレス。東洋医学では、このストレスは「肝」に影響するとされています。肝には、気や血の流れをスムーズに保つ働きがあります。しかしストレスや緊張が続くと、この働きが乱れ、
・気の巡りが滞る
・血の流れが悪くなる
といった状態が起こります。この巡りの低下によって、頭皮への血流も十分に行き届かなくなり、その結果として円形脱毛症が現れることがあります。つまり、髪が抜けるという現象の背景には、体の内側のバランスの乱れが関係している可能性があるのです。
-体からのサインとしての円形脱毛症-
円形脱毛症の方のお話を伺うと、髪の変化だけでなく、日常の中でさまざまな不調を感じていることがあります。
例えば、
・疲れが取れない
・眠りが浅い、寝つきが悪い
・食欲が落ちている
・胃腸の調子が悪い
・ストレスを感じやすい
こうした変化は、自律神経の乱れや気血の不足と関係していることがあります。

東洋医学では、これらを一つひとつ切り離して考えるのではなく、「体全体のバランスの中で起きている変化」として捉えます。円形脱毛症もまた、その一つのサインとして現れている可能性があるのです。
東洋医学が大切にしているところは、「部分ではなく全体を整える」という考え方です。円形脱毛症に対しても、髪や頭皮といった表面だけを見るのではなく、体全体の状態に目を向けていきます。
たとえば、気の巡りはスムーズか、血は十分に巡っているか、胃腸の不調がないか、そしてストレスの影響を強く受けていないかといった点を総合的にみていきます。こうした体のバランスが崩れていると、頭皮にも影響が及び、髪の状態として現れることがあると考えられています。
東洋医学では、気の巡りを整え、血を補い、内側から体の働きを整えていくことで、本来備わっている回復する力を引き出していきます。そうした変化の積み重ねが、結果として髪の状態にも少しずつ現れてくると考えられています。


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