ふわふわする、ぐるぐる回る、立ち上がるとクラッとする。
めまいは、ご本人にしかわからないつらさがあります。「病院では異常なしと言われたけれど、めまいが続く」という方も少なくありません。
この記事では、めまいのときによく使われるツボ(手首の内関ほか)と、その押し方、タイプ別のセルフケア、東洋医学から見ためまいの捉え方までを、大阪・堺市の菜の花はり灸院がまとめました。
めまいのツボ:まずは手首の「内関(ないかん)」
めまいのセルフケアで最もよく使われるのが、手首にある内関(ないかん)です。
乗り物酔いや吐き気のケアにも用いられ、手首にバンドを巻くタイプの酔い止めグッズも、このあたりを刺激するつくりになっています。
内関の位置
手のひら側の手首のしわの中央から、指3本分ひじ側。
腕の中央にある2本のすじ(腱)の間のくぼみです。反対の親指で軽く押すと、少し響く感じがある場所を探してみてください。
押し方
- 反対の手の親指の腹を内関に当てる
- 「痛気持ちいい」程度の強さで、息を吐きながらゆっくり押す(5秒ほど)
- 力を抜いて5秒休む。これを3〜5回、左右とも
強く押しすぎたり、長時間押し続けたりしないでください。気分が悪くなったらすぐに中止します。
あわせて使いたいツボ
翳風(えいふう)|耳たぶの後ろ
耳たぶの後ろ、あごの骨と耳の骨の間のくぼみ。耳の不調やめまいのケアに使われます。指の腹でやさしく円を描くように。
完骨(かんこつ)|耳の後ろの骨の下
耳の後ろの出っぱった骨(乳様突起)の下のふちのくぼみ。首すじの緊張がゆるみやすいツボです。首こりからくるフワフワ感が気になる方に。
顖会(しんえ)|頭の前のほう
頭の中心線上で、前髪の生え際から指2本分ほど上(頭のてっぺんと額の中間あたり)。赤ちゃんのころ、やわらかかった「泉門」の場所にあたります。
頭が重い・ふわふわする・頭がボーッとするときに使われるツボです。
| ツボは強く押すほど効くわけではありません。やさしく・短く・心地よい範囲でが基本です。
めまいの最中は無理に押さず、まずは安全な場所で楽な姿勢をとってください。 |
タイプ別:あなたのめまいはどれに近い?

めまいの感じ方によって、ケアの向き合い方が変わります。あくまで目安ですが、次の表を参考にしてみてください。
| タイプ | こんな感じ | 考えられる背景(一例) | ケアの方向 |
| ぐるぐる回る | 天井や景色が回る | 耳(内耳)のトラブルなど | まず耳鼻咽喉科へ。無理に動かず安静に |
| フワフワする | 雲の上を歩くよう | 首肩の緊張・自律神経の乱れなど | 首肩をゆるめる・温める・休養 |
| クラッとする | 立ち上がった瞬間 | 血圧の変動・水分不足など | 急に立たない・水分と睡眠 |
| 耳鳴り・難聴を伴う | 聞こえにくさもある | 内耳の病気の可能性 | 早めに耳鼻咽喉科を受診 |
※これは一般的な目安で、診断ではありません。自己判断せず、必ず医療機関で確かめてください。
東洋医学ではめまいをどう考える?

東洋医学では、めまいを主に3つの視点で捉えます。
一つ目は気血の不足:体力や血が足りず、頭を養えない状態(疲れやすい・顔色が白い方に多い)。
二つ目は水(すい)の停滞:余分な水分が頭部にこもり、フワフワ・重だるさを起こす状態。
三つ目は気の巡りの乱れ:ストレスや自律神経の乱れで、上に気が昇ってしまう状態です。
これらの背景に共通して多いのが、首肩のこわばりとお腹や足の冷えです。
だからセルフケアでも、ツボ押しと合わせて「温める・ゆるめる・休む」が大切になります。
※これは東洋医学の見立ての一つで、すべての方に当てはまるわけではありません。
ツボ以外の、今日からできるセルフケア
- 首・肩を温める:蒸しタオルや入浴で、こわばりをゆるめる
- 急に頭を動かさない:起き上がる・振り向く動作はゆっくり
- 睡眠と休養:寝不足・疲労はめまいの大きな引き金
- 水分をこまめに:脱水はクラッとしやすくなります
- スマホ・PCの姿勢:うつむき姿勢の連続は首の緊張を招きます
- カフェイン・アルコールを控えめに
よくある質問

Q. めまいは何科を受診すればいいですか?
まずは耳鼻咽喉科が一般的です(内耳が原因のことが多いため)。ただし、ろれつが回らない・手足のしびれ・激しい頭痛を伴う場合は脳の病気の可能性があるため、すぐに救急を受診してください。
Q. めまいのツボはどこですか?
代表は手首の内関(ないかん)です。手のひら側の手首のしわの中央から指3本分ひじ側、2本のすじの間にあります。ほかに翳風・完骨・百会もよく使われます。
Q. ツボを押せばめまいは治りますか?
ツボ押しでめまいが治るというお約束はできません。首肩の緊張をゆるめ、巡りを助ける補助として、医療機関の診断・治療と並行して行ってください。
Q. ツボはどのくらいの強さで押せばいいですか?
「痛気持ちいい」程度です。強く押すほど効くわけではありません。5秒押して5秒休むを3〜5回、気分が悪くなったらすぐ中止してください。
Q. めまいがしているときに押してもいいですか?
めまいの最中は無理に押さず、まず安全な場所で楽な姿勢をとってください。落ち着いてから、日々のケアとして行うのがおすすめです。
Q. 鍼灸はめまいに使えますか?
首肩の緊張や自律神経のバランスを整える目的で用いられることがあります。ただし治療を保証するものではなく、必ず医師の診断を受けたうえで、治療と並行してご検討ください。
実際にめまいが良くなった方の声|大阪府堺市の菜の花はり灸院




まとめ

- めまいのツボの代表は手首の内関。翳風・完骨・百会もあわせて
- 押し方は痛気持ちいい強さで5秒×3〜5回。強く押しすぎない
- ツボは治すものではなく、緊張をゆるめ巡りを助ける補助
- しびれ・激しい頭痛・ろれつが回らないめまいは、すぐ救急へ
- 東洋医学では「気血の不足・水の停滞・気の乱れ」と捉え、温める・ゆるめる・休むを大切に
| この記事の監修・執筆
菜の花はり灸院 院長 青木宏之 はり師・きゅう師・柔道整復師(3つの国家資格)/臨床14年/経絡治療(東洋医学) 大阪府堺市堺区北田出井町3-5-12 |
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療や効果を約束するものではありません。めまいは重大な病気が隠れていることがあります。
まずは医療機関を受診し、セルフケアや鍼灸は医師の診断・治療と並行して行ってください。



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